Branding

ブランドイメージ共有の場を創る。

スキンケアブランド

天然素材の持つ多機能性を活かした、「いと、凜と、生きる」女性のためのオーガニックスキンケアブランド、ITRIM(イトリン)。2018年9月に誕生しましたが、新ブランドとしてより大きなインパクトをターゲットに与えるべく、リブランディングが決定。そのタイミングで私たちは参画し、ビジュアルコミュニケーションツールすべての見直しを手がけました。

  • CLIENT:ACRO
  • Category:BRANDING/ART DIRECTION/LOGO/GRAPHIC/MOVIE

BACKGROUND

ブランドイメージの共通認識を

顧客にとって重要なクリエイティブを中期経営計画に取り込んで、ブランドイメージの共通認識を社内で持ちたい。それがクライアントからの要望でした。
中期事業計画には、「グローバルに愛されるラグジュアリー・コスメティック・ブランド」「オーガニックコスメの概念を覆す圧倒的な効果と唯一の世界観」「ITRIMらしい市場の定着」というビジョンが掲げられ、「洗練されていること、凜を感じること、本物であること」という方針も明文化されていました。
「凜」とは、ブランド名ITRIMの由来になった重要な言葉。共通のイメージはあるものの、抽象的で感覚的、捉え方は人それぞれであり、共通認識を持つ必要性を私たちも最初に感じました。

WORKSHOP

曖昧な「凜」のイメージを統一

「凜」のイメージを共有するため、ブランドゼネラルマネージャーのほか、マーケティング、PR、営業、商品開発、ショップスタッフなど多種多様な部署のメンバー総勢20名が参加するワークショップを開催。
言葉だけでは伝わりにくいイメージをビジュアルで視覚的に共有できるムードボードを使い、ブランドが大切にしている植物のモチーフや、曖昧に捉えがちな「凜」のイメージをビジュアライズ。目指すイメージをすり合わせました。
このワークショップを重ねることで、ブランドの構成要素は凜という変わらない美意識であること、プロダクトと植物をビジュアルモチーフにすること、さらに、しなやかさ、芯の強さ、シャープさ、力強さといったキーワードが浮き彫りに。そして、愛と知性、品性に溢れ、外見だけでなく人としての美しさを大切にし、内なる強さを秘めながらしなやかに凜と生きる、というターゲット像も、それまで以上に明確になりました。

CONCEPT MAKING

植物とプロダクトにフォーカス

ワークショップで得た共通認識をもとに、ビジュアル表現のコンセプトを設定しました。それは、ターゲットをセグメントするよりも、オーガニックであることや肌への結果を重視することなど、商品ベネフィットにフォーカスした表現。植物が本来持つしなやかさと生命力(芯の強さ)を「凜」に重ね合わせた、シャープなビジュアルを目標に定めました。

KEY VISUAL

緻密なレギュレーションをもとに

具体的には、次のようなキービジュアルレギュレーションを設け、これをアウトプットの基準としました。
1 ブランドアイデンティティと商品特性を可視化し、インパクトと品を兼ね備えたビジュアルに仕上げ、ブランドイメージの牽引を第一プライオリティとする。
2 「凜」の表現は、SIMPLE(必要最小限)、CLEAR(明快)、BOLD(大胆)というキーワードをもとに創出する。
3 リアルとイマジナリーのバランスがとれた世界観で、憧れやプレミアム感のある、カスタマーの半歩先のアプローチを目指す。
4 他ブランドにはない植物の力強さのアウトプットとして、シャドウを締めハイライトを立たせた、シャープで品のある印象に落とし込む。

BRAND GUIDELINE

ブランドの発信力強化と認知拡大へ

創り上げた世界観の一貫性を保つため、ロゴからブランドカラー、フォント、ツールレイアウト、推奨用紙まで規定したブランドガイドラインを作成。
リブランディング以降のキービジュアル、PRツール、インストアツール、ショップ什器への展開プロセスも提案。ビジュアル開発だけでなく、プレスキットやムービー、SNS監修など年間のクリエイティブをトータルにディレクションしました。
リブランディング後は市場から好反応を得られ、ブランドアイデンティティを確立したことでブランドの発信力が強化され、さらなる認知拡大につながりました。

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