Branding

産学連携の研究価値を可視化してプロジェクトをブランド化。

東京大学と三井不動産は、都市・街づくり分野では初となる産学協創協定を2020年に締結し、「三井不動産東大ラボ」を始動しました。不動産業のイノベーションにつながるさまざまな共同研究や、この産学協創プロジェクト全体の価値を伝える取り組みを、私たちは進めています。

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  • Category:BRANDING/ART DIRECTION/GRAPHIC/MOVIE/WEB

BACKGROUND

木材の価値を掘り起こす研究

東京大学が抱える知(ナレッジ)と三井不動産が創造してきた場 (フィールド)を活用した実践的研究を通じて、都市の新たな価値創造の方法論を追求する、三井不動産東大ラボ。
木の価値のエビデンスを求める声が社内外で増えていることから、木材の活用推進を目的に始めた研究が、木の空間が身体にどのような良い影響を与えるかを科学的に証明することでした。具体的には、「木質・木造空間の匂いと光環境調整効果が睡眠に及ぼす影響について」、「木質建材の発する匂いが認知症予防に与える影響について」。この2つの実証研究を紹介する動画制作が当初の依頼でした。

CONCEPT MAKING

伝えたくなるコンテンツへ

ホームページでは研究の成果や進捗を公開しているものの、そもそも誰のための、どんな価値になるか理解されにくい傾向にあると私たちは仮定。映像を通じて、三井不動産グループにおける三井不動産東大ラボの存在意義を上げることをゴールに掲げました。
方針は「使いたくなる、伝えたくなるコンテンツへ」。新たな研究の動画制作に限らず、各ワーキンググループの研究成果や活動プロセスを社員が自分ごと化できる編集方法、三井不動産東大ラボの活動が点ではなく面に見えるデザインディレクションを提案しました。

KEY VISUAL

アカデミック×インパクト

まずは、関係者・消費者に関わらず研究の価値が伝わりやすいように、「木造・木質建築の身体的価値の検証と都市への展開」という研究概要を、「木と人体」というタイトルに変換し、キービジュアルを制作しました。
デザインコンセプトは「アカデミック×インパクト」。アカデミックとは、研究の重要性を表すための説得力。インパクトとは、研究に興味がない人も動画を見たくなるキャッチーさ。この2つを組み合わせて、木と人体の関係を深く研究していく姿勢と、この研究が進むことで木と人体の新しい関係性が解明されていく未来を表現しました。

MOVIE

エッジーかつ上品なデザイン

動画は、キービジュアルと連動したオープニングタイトル、チャプター画面、インタビュー、研究イメージなど各シーンをデザインし、従来のデザインと比較して提案。同じ活動でもアウトプットによって価値の伝わり方が変わることを実証し、制作を開始しました。
専門的で難解な研究内容を深くヒアリングしたうえで、脚本は一般の方にも伝わる柔らかい表現に。さらに、エッジーな研究であることを強調する尖ったデザインとモーショングラフィック、上品なドキュメンタリーの雰囲気を狙った撮影・照明・カメラワークにこだわっています。

この研究以外にも三井不動産東大ラボでは未来を見据えた幅広い研究を進めており、それらを発信する方法など、プロジェクトの存在意義を上げ、価値を伝える取り組みを私たちは継続しています。

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