BRANDING ART DIRECTION GRAPHIC MOVIE
およそ2年前、「ミラノサローネ 出展を目指しましょう」この一言の提案でスタートしたMEISDELリブランディングプロジェクト。これまでブランドブックやショールームサイト、インタビュー動画など、さまざまなタッチポイントを作成。ブランドの思想や価値観を改めて整理しながら、各メディアを横断したデザイン設計をし、ミラノへ向けたブランドの再構築を行いました。MEISDELのブランド価値を海外に向けてアウトプットすること、それは単にマーケットを拡げることだけを目的とせず、ブランドの意思や未来にかける想いを内・外に向けて体現することと捉えました。日本マーケットにおけるブランドの見え方はもちろん、会社内全体においてMEISDELブランドの姿勢を再認識してもらう、インナーブランディングな側面も合わせ持つものとして考えました。
出展会場の映像において心がけたのは、空間における“BGM”のような役割です。床から天井まで伸びる大型ディスプレイは空間にインパクトを与えながらも、主役であるキッチン本体に自然と視線が向かうよう、空間を静かに包み込む存在を目指しました。映像は主張しすぎないことを考慮しつつ、ブランドとしてのメッセージ性はしっかりと表現することを意識。暗闇に浮かぶ滑らかな曲線によってステンレスの造形美を象徴的に演出し、ブランドのこだわりや背景は言葉で丁寧に補完することで、キッチンの美しさとブランドに込めた想い、その両面を伝える映像としました。また、配布ツールもディスプレイと同じ縦長フォーマットで統一し、MEISDELが大切にする細部へのこだわりを空間全体で表現しています。
ミラノデザインウィークを象徴する Tortona Design Week にて発表された「Anima 01」は多くの来場者から反響がありました。一台一台、すべてフルオーダーで応えるMEISDELの姿勢や、ステンレスによる滑らかな造形美、機能性にも注目が集まり、たくさんの方が足を止めていました。また、イタリアのデザイン・建築メディア Domus をはじめ、複数の海外メディアにも掲載。日本の職人技術とデザイン性を融合した彫刻的なステンレスキッチンとして高い関心が寄せられました。さらに、日本の暮らしの変化を反映した新しいキッチンのあり方にも注目が集まり、機能性と食文化をつなぐ存在として紹介されました。 また、この出展を通し、スタッフご自身の意識の変化や、今後の方向性を改めて見定める機会となったという、ブランド内における反響も聞こえてきました。
CLIENT:tainco
ART DIRECTOR:Hiroki Inoue
PRODUCER: Toru Uemura
PROJECT MANAGER: Momoko Imai
CONSULTING:DANS