繭に触れている手は美しい
深い青色の海、サンゴ礁、マングローブの森など自然と豊富な水に育まれた鹿児島県・奄美大島は、大島紬の生産で繁栄してきました。大島紬は、千年以上に及ぶ歴史の中で培われた伝統技法で作られ、繊細かつしなやかな美しさで人気の絹織物。世界三大織物にも数えられています。
南国の強い日差しと潮風にさらされても、繭に触れている女性たちの手が不思議と艶やかで美しいため、島では古くから「繭を洗うと、手がキレイだね」という意味の言葉「マユ アラウィバ ティガ キョラサヤァ」が語り継がれてきました。
その島で、ADAN創業者の西里依氏は、肌が荒れたり化粧品の成分が合わず体調を崩したりして悩んでいました。肌を本当にキレイにできる化粧品を安心・安全な原料で作りたいという想いを抱き、大島紬の織り手としての経験から、絹をスキンケアに活かせないかとも考えていました。