Branding

多様化するジュエリー市場で、ブランド価値を再定義する。

2026年4月、ジュエリーブランド「4℃」のターゲット別ブランド「CANAL 4℃(カナルヨンドシー)」は、日常に寄り添うジュエリーブランドへとリブランディングしました。ブランドロゴやオフィシャルサイトを刷新し、店舗改装も順次進めています。既存顧客との関係性を大切にしながら、ターゲット別ブランドとの差別化を図ったリブランディング。新規参入ブランドが増え、顧客の購入目的も変わり続けるジュエリー市場で、ブランドの魅力をどう再定義したのか。リブランディングの舞台裏をご紹介します。

  • CLIENT:F.D.C. PRODUCTS INC.
  • Category:BRANDING/ART DIRECTION/PHOTO DIRECTION/LOGO/PACKAGE/WEB/SNS

BACKGROUND

未来を見据えた、ブランド価値の再設計

1972年から50年以上愛されてきたジュエリーブランド「4℃」。そのターゲット別ブランドである「Canal 4℃」は、4℃の信頼性を背景に若年層のファーストジュエリーやギフト需要を中心に支持を集めてきました。一方で、ジュエリー市場は個性豊かなブランドが、次々と参入。Canal 4℃は、未来を見据えた新しいブランド価値が求められていました。

STRATEGY

既存顧客にも社内にも愛されるブランドへ

Canal 4℃は、EAU DOUCE4℃、cofl by 4℃、RUGIADA、KAKERAなどを束ねる4℃ブランドのひとつ。この関係性から、リブランディングでは自社の他ブランドとの差別化は前提条件でした。今回目指したのは、これまでのギフト、若年層、フェミニンという限定されたイメージを脱却して、ポジティブでトレンド感があり日常に寄り添うブランド。モード・高価格帯のイメージが行き過ぎると、フラッグシップブランドである4℃との差別化が曖昧になり、これまで支持していた顧客との距離が生まれてしまいます。そのため、積み上げてきたCanal 4℃らしさや、リブランディングに向けて実施した社内アンケートの声も大切にしながら、新しい時代にふさわしいブランドイメージを構築していきました。

COPY&KEY VISUAL

憧れと親しみを両立させたイメージ開発

リブランディングの方向性は、“ポジティブでトレンド感があり、日常に寄り添うブランド”。Dynamite Brothers Syndicateでは、新たなブランドメッセージとして「なんでもない今日が好き」を開発し、特別な日のためだけではなく、日常のあらゆるシーンの気分を上げるブランドへ再定義しました。ビジュアル開発では、ブランドの世界観を多角的に検証するため、ニュアンスの異なる複数のデザイン案を提案。クライアントとの対話を重ねながら、ブランドの価値観を表現するキービジュアルへと磨き上げ、ロゴや各種ツールへ展開しました。さらに、リブランディングの核となるイヤージュエリーライン「EAR FLOW」のブランディングロゴ、コンセプトコピー、キービジュアルも開発。シンプルで定番の「ESSENTIALS」、カラーやモチーフで気分を変えられる「MOOD」、フォーマルなシーンで映える「OCCASION」など6カテゴリーごとにビジュアルを手がけ、耳元からスタイリングを楽しむ新しいブランド体験を設計しています。

DESIGN

売上140%に貢献したデザイン展開

リブランディングでは、ロゴやキービジュアルに加え、パッケージ、WEBサイト、ジュエリーボックス、イベントツール、店頭ビジュアルなど、ブランド体験全体を刷新しました。新しいロゴは社内外から高い評価を受け、当初予定にはなかったロゴのアクセサリーやラッピング用リボンにも発展。有料ジュエリーボックスは発売後すぐに完売するなど、ブランドの世界観そのものへの支持にもつながっています。また、イベントツールやコルトンは、店舗ごとに異なるサイズや使用環境に柔軟に対応できるよう設計。運用面まで見据えたデザイン制作を行いました。リブランディング後、売上は前年比140%を達成。新旧の顧客はもちろんのこと、ジュエリーデザイナーから店舗スタッフまであらゆる関係者に愛され、次なる成長フェーズを迎えるブランドづくりに貢献できました。

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