ランニングコミュニティの想いから
ファッション、カルチャー、ライフスタイルを軸に、世の中のさまざまなヒト、モノ、コトを“ヒップ”という観点で切り取っているWebマガジン「HOUYHNHNM」。そのメンバーが主宰するランニングコミュニティ「フイナム ランニング クラブ♡」は、ランとサウナを融合させることで新しいカルチャーを生み出し、ランナー同士が自由に交流できる新しい形のコミュニティスポットを作れないかと考えました。
Webマガジン「HOUYHNHNM(フイナム)」のランニングコミュニティ「フイナム ランニング クラブ♡」が、サウナとビールBARを併設したランニングステーションをオープン。私たちはそのブランディングを手がけました。
施設のオープンはあくまでもスタートラインであり、目指すのはその先の未来。ランとサウナの融合から新しいカルチャーを生み、ランナー同士の自由な交流の場になるというビジョンでした。
ファッション、カルチャー、ライフスタイルを軸に、世の中のさまざまなヒト、モノ、コトを“ヒップ”という観点で切り取っているWebマガジン「HOUYHNHNM」。そのメンバーが主宰するランニングコミュニティ「フイナム ランニング クラブ♡」は、ランとサウナを融合させることで新しいカルチャーを生み出し、ランナー同士が自由に交流できる新しい形のコミュニティスポットを作れないかと考えました。
決まっていたのは、「ととのい研究所」略して「ととけん」という名称。昨今ランナーたちから人気の隅田川に近い、日本橋・浜町という立地。そして、交流の場所を目指し、ランニングステーションとサウナ付きの浴場、フラッと立ち寄れるバースペースを一体化した施設にするということ。ブランディングの依頼を受けた私たちは、話題のサウナ施設やランニングステーションをリサーチし、コンセプトや特徴、ロゴやデザインの傾向を分析しました。
デザインコンセプトの設定にあたり、そもそも、ととのうとは何なのか? 人はなぜととのいたいのか? ととのうはブームでなく文化として定着するのか? といった視点で「ととのう」というキーワードを改めて考察。乱立するサウナ施設との差別化を意識しながら、「ととのうの意味を拡張する場所」、「いつもの自分をいったんゼロにできる場所」、「カルチャーを生み、育てる、未完成の場所」というコンセプト、提供価値、ロゴを提案。
ロゴは、「ととけん」という名称が印象に残るのはもちろん、“ヒップ”という観点で切り取るWebマガジンらしく、ランニングのスポーティー感とユルさが同居したデザインに。SNSでのPRのほか、手拭いやフェイスタオル、Tシャツにもロゴは使われ、それらはオープンに向けて実施されたクラウドファンディングの返礼品として活用されました。
さらに、サインや暖簾、ファサード、インテリアなどのイメージも提案。ロゴに限らず、施設内外のさまざまなデザインを通じて、かつてないカルチャーが今ここから誕生しそうな期待感、ランナーが気軽に立ち寄って楽しめそうな親近感を創出しました。
構想から2年半、2023年9月オープンの「ととけん」は今後、グループランやイベントなどを通して、走る楽しさをさらに発信していく予定です。