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万博CALLING

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2025.10.2

行かなくてはと思いつつ、気づけば早5ヶ月……。
ミャクミャク様に「ほんまに観んでええのか?」と問いかけられている気がして、閉幕が近づく大阪・関西万博に慌てて行ってきました。
大屋根リング、北欧パビリオンでのセミナー、そして55年前の万博。
自分が体験できた“万博 CALLING”をまとめてみました。

大屋根リングに呼ばれて――

無類のチルアウト好きである僕が、万博会場にたどり着いて真っ先に向かったのは今回のシンボル「大屋根リング」。
実際に訪れてみると、写真やTVで見ていた以上に デカい・心地よい・格好よい。
パビリオン内部の展示よりも外観や建築に惹かれる自分としては、各国のこだわったパビリオンをゆっくり眺められるこの大屋根リングに登った時点で、「来て良かった」と心から大満足。

北欧の森に呼ばれて――

2021年京都で行われた中高層木造建築の発展を目指す国際イベントWOODRISE 2021での「梓設計の展示ブース」、木の空間は身体に良いという通説を科学的に証明するために三井不動産東大ラボと三井ホームによる研究プロジェクト「木と人体」など「木」に纏わる案件が多く、そんな背景もあり北欧パビリオンにて行われるフィンランド大使館主催のセミナー「Think like a Finn – Wood for Thoughts」に参加させて頂きました。
セミナーでは、木質構造家の稲山正弘さんや農林水産省の谷村次長から、木を活用するためにも 「中高層建築の木質化」を進めていく必要がある、という話が印象的で、その言葉を聞きながら、ふと「もし大屋根リングが木造ではなくコンクリートだったら?」と考えていました。
コロシアムのような迫力は出せるかもしれない。それはそれでカッコ良さそうだけれど、あの開放的で心地よい空気感はきっと生まれなかっただろう――。
そう思うと、その違いこそが木造建築の強みであり、中高層建築の木質化を広めていくヒントになるのではと勝手ながら感じさせられました。
余談ですがDynamite Brothers Syndicateというファンキーな社名はどこに言っても覚えてもらえやすくて重宝するなと。

87歳 大阪在住のマダムに呼ばれて――

セミナーもパビリオン見学ツアーも終わり、大屋根リングの最上階、芝生に腰を下ろして花火を待っていたときのこと。
たまたま隣に座った大阪在住の87歳のマダムが、にこやかに話しかけてくれました。
「人生で二度も万博を観れるとは思っていなかったの。
どうしても大屋根リングを歩いて一周したくて、そのために健康に気を使って過ごしてきたのよ。
1970年の万博には娘を連れて行ったけど、今回はその娘に連れてきてもらったの。」
このマダムの言葉が「いのち輝く未来社会のデザイン」という今回の万博テーマを、見事に回収してくれ、自分の万博体験のハイライトに。

AFTER HOURS ――  55年前の万博へ

万博の余韻を抱えたまま訪れたのは、1970年の舞台となった万博記念公園。
もちろんお目当ては「太陽の塔」。
当然だけど1970年の万博で紹介された“未来の技術”は、いま振り返ればすでに過去のもの。
けれど、太陽の塔だけは色褪せるどころか時代を超えて、まるでラスボスのような存在感。
優しく人を迎え入れる2025年の「大屋根リング」と、圧倒的な存在感の1970年の「太陽の塔」。
55年の時をまたいで、それぞれの万博のシンボルの対比が強く胸に残り、
1970年当時のイケイケの日本を知らない自分としては若干の嫉妬心を抱きながら帰路につきました。

細野隆博

ART DIRECTOR

紙媒体はもちろんWebディレクション・デザインも幅広く手がけ、積極的なコミュニケーションと丁寧に作り込んだデザインで信頼関係を築き、要望の先にある本質的な課題解決を目指す。新規スタジオ事業では動画制作のクリエイティブディレクションを担当。

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