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日本最古の煎茶商であり、玉露を生み出した山本山は、玉露をもっと身近に楽しんでほしいという想いから、新ブランド「YMY」を立ち上げました。
長い歴史の中で受け継がれてきた玉露の価値を大切にしながらも、現代のライフスタイルに寄り添う新しい楽しみ方を提案したい。その想いから生まれたのが、玉露とハーブをブレンドした新しいお茶「玉露ハーブティー」です。
「お茶を飲む」という行為を、心と身体を整え、自分と向き合うひとときとして提案し、「こころも、からだもうるおす」という玉露が持つ価値を、毎日の暮らしに自然と取り入れていただきたい。そのような想いから、「玉露ウェルネス」というブランドコンセプトを掲げました。
さらに、表現コンセプトでは「玉露」を「玉の露」と捉え直しました。伝統的で高級感のあるイメージを、みずみずしく、軽やかで情緒的なイメージへと再解釈し、一滴の露のように、その瞬間ごとに移り変わる気分や暮らしに寄り添う存在を表現しています。「玉露」を飲むことではなく、触れる体験へ。伝統ある玉露を、現代の感性へとつなぐことが、このブランドの目指した新しい価値です。
ブランドのすべての表現は、「玉の露」から想起される瑞々しさ、親しみ、丸みをデザインの軸としました。 伝統と品格を大切にしながら、現代の暮らしに自然と溶け込み、誰もが気軽に手に取りたくなる存在へ。その想いを、ブランド全体を通して一貫して表現しています。 ロゴは、玉露発祥のブランドである山本山の歴史と背景を受け継ぎ、堂々とした佇まいを表現する一方で、文字の上部に円弧を取り入れることで、親しみのある柔らかな印象を持たせました。同一形状の円弧による心地よいリズムは、多様なライフシーンや人々の想いに寄り添うブランドらしさを表現しています。 また、「上から読んでも下から読んでも山本山」というシンメトリーの美意識を継承し、縦組みを基調としたロゴ設計とすることで、伝統と現代性を両立させました。 さらに、玉露発祥のブランドとしての確かさを象徴する「玉露」マークを印鑑モチーフとしてデザイン。ロゴとともにブランドを象徴する存在として、本物であることへの安心感と信頼感を伝えています。 ロゴをはじめ、パッケージ、空間、各種ツールに至るまで、「玉の露」というコンセプトを元に一貫したデザインへと落とし込むことで、YMYならではのブランド体験を構築しました。
ブランドの特徴である「気分で選べる」という体験を最大限に伝えるため、基幹商品である「玉露ハーブティー」には「HAJIMARU」「TOTONOU」など、その日の気分を表すネーミングを設定しました。
パッケージデザインには、アーティスト Michelle Armas 氏を起用。水彩によって生まれる偶発的な色彩やにじみを、一日の中で移り変わる気分になぞらえ、一枚のアートとして表現。その作品を全10種類の玉露ハーブティーへ展開することで、それぞれの気分を表す個性としつつ、ブランド全体の統一感を両立させています。
ブランドカラーには、やさしい温もりや柔らかさを感じさせる淡いピンクベージュを設定し、YMYの世界観を象徴する色として、あらゆるタッチポイントにおいて展開しました。店舗では、大きな淡いピンクの大理石カウンターをシンボルとし、「気分で選べる」お茶やフード、本日の試飲、ウェルカム玉露などお茶を味わうだけでなく、ブランドの価値を自然に体感できる体験を設計。
このプロジェクトでは、ブランドコンセプトの策定から、ネーミング、ロゴ、パッケージ、店舗導線、店頭コミュニケーションツール、Webサイト、SNSクリエイティブまで、ブランド全体をトータルでデザインしました。
CLIENT:YAMAMOTOYAMA
ART DIRECTOR:Hiroki Inoue
DESIGNER: Aoi Suzuki, Nanako Uebo
COPY WRITER : Seiji Ishizuka
PROJECT MANAGER: Kozue Takahashi
PRODUCER:Toru Uemura
ART WORK Michelle Armas
SPACE DESIGN IMA inc.