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混ざり合う文化の中で育った私 

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2026.6.18

初めまして。この度DBSに入社しました、YUです。
台湾出身で、日本に来る前は台湾で5年間グラフィックデザイナーとして働いていました。
ファッション雑誌のアートエディター、IT業界のブランディング、不動産広告代理店など、さまざまな業界でデザインに携わってきました。
その後、日本へ渡り、大学院でデザインを学び、今年春卒業しました。そして今回、ご縁がありDBSに入社しました。
好奇心が強く、興味を持ったことにはまず挑戦してみるタイプです。
今回は、「混ざり合う文化の中で育った私」というテーマで自己紹介したいと思います。

伝統と現代、ローカルとグローバル、古いものと新しいもの。
日本に来てから、改めて台湾という土地が自分に与えた影響について考えるようになりました。

私の感性を育てた風景 

私は海の近くの町で育ち、小さい頃から廟(ビョウ)文化が身近にありました。
台湾の廟は、道教や民間信仰を中心とした信仰の場で、関羽(カンウ)や媽祖(マソ)など、さまざまな神々が祀られています。
勉強や健康、仕事など、人生の節目には神様にお願いごとをします。

私の地元では大甲媽祖への信仰がとても身近で、毎年行われる媽祖巡行には多くの人が参加します。
また、廟会(ビョウカイ)という祭りでは、太鼓や陣頭、鮮やかな衣装、顔のペイントなどが街を彩ります。
子どもの頃はただ賑やかなお祭りだと思っていましたが、今振り返ると、その色彩やエネルギーは私の感性に大きな影響を与えていたのかもしれません。 

参考
台湾の廟文化をテーマに撮影するストリートフォトグラファー
台湾の街と文化をモチーフにしたファッションフォトグラファー

「人と人をつなぐお茶 

もう一つ紹介したいのは台湾の茶文化です。
日本のお茶文化は、お茶と静かに向き合う印象があります。一方、台湾のお茶は人との交流のための文化だと感じています。
台湾では「家でお茶を飲みに行こう」が、人と交流するきっかけになります。茶器を温めたり、一煎目のお茶を捨てたりする工程もありますが、その時間も含めてコミュニケーションの一部です。
私はこの文化の中で育ったからか、人との対話や関係づくりをとても大切にしています。 左図|美しく整えられた茶席ではなく、子どもの頃から見慣れた、紙コップでお茶を飲む日常の風景です 笑
右図|台湾の茶文化 イメージ

「多様な文化が交わる街、台北 

大学卒業後は台湾中部の台中(Taichung)で2年間働き、その後、首都である台北(Taipei)へ移りました。
台北での生活も、今の私を形づくった大切な経験の一つです。
休日には中山(Zhongshan)や迪化街(Dihua Street)によく足を運びました。
中山(Zhongshan)には個性的なブランドショップや古着屋、書店などが集まり、新しいカルチャーに触れることができます。

参考
朋 丁 pon ding アート本屋

PAR Store セレクトショップ
Lab. セレクトショップ

一方で迪化街(Dihua Street)には歴史ある街並みや茶文化が残っており、伝統と現代が共存しています。
参考
工芸品 セレクトショップ

伝統的な暮らしの道具

 

夜になると圓山(Yuanshan)や林森北路(Linsen North Road)へ行くこともありました。
圓山(Yuanshan)ではヨーロッパやアメリカなど海外から来た人々と出会う機会が多く、林森北路(Linsen North Road)は日本の方々と接する機会もありました。
同じ台北という街の中で、さまざまな文化や価値観、人々が交わっていることにとても魅力を感じていました。
振り返ると、こうした経験が、多様な視点を行き来する今のデザイン観につながっていると思います。 

 

 

ここから、これまで制作してきた作品の一部を簡単にご紹介します。
こちらは大学院での卒業制作です。
3DCGを用いて、「平面とは何か」を再考した研究・制作を行いました。
立体空間の中で光や影、構図、視点を操作しながら、平面と立体の境界に生まれる視覚体験を探っています。


続いて、右の作品は電子音楽とデジタルアートを軸にしたイベントブランドのビジュアルです。

ブランド立ち上げ初期から参加し、ロゴ、キービジュアル、モーション、SNSビジュアルなどを一貫して制作しました。
左の作品は、ファッション雑誌に在籍していた際に担当したNIKEのプロジェクトです。

これまで、ブランドデザインからエディトリアル、モーションまで、幅広いジャンルの制作に取り組んできました。

「異なる文化のあいだで

そして、その延長線上で日本に来ました。
台湾でデザイナーとして働く中で、日本のデザインやものづくりに興味を持つようになりました。
台湾の自由で柔軟な発想に加え、日本の細部まで丁寧に作り込む姿勢や、歴史・文化・哲学と向き合いながらデザインを生み出す考え方を学びたいと思ったことが、来日の理由です。
また、日本で育っていないからこそ持てる視点や、台湾で培った経験を活かしながら、日本でブランドづくりや長く愛されるデザインにも挑戦していきたいと考えています。
まだまだ勉強中ですが、皆さんからたくさん刺激をいただきながら成長していきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。 

 

YU TZU HSUAN

DESIGNER

台湾でデザイン事務所とファッション雑誌社に勤務後、日本の大学院でデザインを学び、入社。平面にとどまらず、立体や動きなど多角的な視点でグラフィック表現を探究している。海外案件での経験を基に、ブランドを軸としたコミュニケーションデザインを目指している。

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