はじめまして。5月からDBSに入社しましたコピーライターの山口明希子です。
これまで商品ブランディングや広告だけでなく、団地関連の新施設や公園のネーミング、コンセプト文やマナーづくり等を通じたコミュニティづくり、自治体広報、企業や自治体の取材・執筆など幅広いプロジェクトに携わってきました。
▼たとえば、こんな仕事をしていました。

約20年かけて建て替えた大規模団地のコミュニティスペースに関するプロジェクト。共同研究の段階から参加させていただき、コミュニティ拠点の役割、ネーミング、コンセプトを考えていきました。担当者の方が素晴らしく、いつも助けられていました。
特に興味があるのは、民藝や工藝、茶道やなげいれなどの日本文化、コミュニティ・まちづくり、福祉など共生、そして食です。

日本文化への興味は、同郷の友人が習っていたなげいれ(千利休が大成した自由な花といわれています)を私も始めたことがきっかけでした。その先生が茶室をつくる際に茶道も習うようになり、茶道を習うとさまざまな道具に関心が高まってくるといった流れで興味が広がっていきました。
まちづくりや共生については、団地の拠点づくりに携わったことをきっかけに興味を持ち、本を読んだり、施設を見学したり、月に一度専門家に話を伺ったりしながら、個人的にリサーチを続けています。
振り返るとコピーライターになった経緯も、環境に大きく影響を受けています。子どもの頃は親の転勤が多く、まだスマホがない時代だったこともあり離れた友人との文通が習慣になり、書くことが身近なものに。その後ライターになりたいと思っていましたが、当時の福岡にはライター講座がなく、たまたま見つけたコピーライター講座に通ってみたところ講師の方がおもしろく、広告業界に進みました。つまり私の興味は、自分の内側からこんこんと湧き出たものというよりも、外からの影響をゆるやかに受けた結果です。
芥川賞作家の朝吹真理子さんは、ある詩人を囲む会でスピーチをした際に編集者から小説を書くことを熱心に勧められて作家になったという有名なエピソードがあります。人の未来は、思いのよらないことで変わっていくものだと、いつも興味深く感じています(この場合は、朝吹さんの圧倒的な才能があったからこその話ですが)。
これからも偶然の出会いをたのしみながら、柔軟に挑戦できればと思っています(別の言い方をすると、年齢を重ねることで頑固にならないように気をつけたい)。DBSには、デザインや編集の力を通じて人や企業、社会のより良い未来をつくろうとする人たちがたくさんいます。また、尊敬する編集者の多田智美さんは、「編集の『集』は旧字では『輯』。これは、ときほぐすという意味があるんだよ」と折に触れて話してくださいます。
さまざまな人の声や知恵、情報を集め、それらを丁寧にときほぐす。そして、新しい視点(New Perspective)で捉え直すことで、人、企業、社会のより良い関係を編み上げていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。





山口 明希子
COPYWRITER
言葉を軸に、企業の広告やキャンペーン、新商品や新施設の立ち上げ、自治体の広報・コミュニケーションなど幅広い領域を経験。ネーミング、コンセプト開発、伴走支援などを通じて、クライアントとひと・まち・社会のよりよい関係を模索している。共生をテーマにした著書『みんなが心地いい社会って、なんだろう』を刊行予定。