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僕と革ジャン vol.2

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2024.6.20

先日公開した僕と革ジャン vol.1で個人的な革ジャンの魅力について少しお話ししましたが、ノリにノッて、第2弾では僕が革ジャンに対するスタンスや考えをお話しできればと思います。

 

1.革ジャン診断

皆さんがやられている趣味でもいるかと思いますが、その趣味の中で「絶対にこれしか認めない!」などと強い考えってありますよね。

いわゆる”こだわりが強い”というやつです。

革ジャンを好んで着ている方の中でももちろんいます。「このブランドのこの年代の方が良かった」や「◯革の革ジャンならここが最高峰」みたいな意見ももちろんネットや直接耳にしたりします。

個人的にはこういう強いスタンスってものすごく面白いなと思います。

例えば僕がvol.1で魅力について語る上で例に出したschottの613ustですが、僕の好きな理由として「歴史があるモデルで、年代によってディテールなどが違い、楽しめる」ということを挙げたのですが、これってつまり僕自身が「歴史がそれなりにあるブランドのモデルで、革ジャンを着るだけではない部分にこだわりを持っている」ということなのではないでしょうか。

では結局、何が言いたいのかというと、着る革ジャンによって、その人がどんな意図で着ているのか、どんな好みをしているのか、どんな人柄なのかを、なんとなくですが推察することもできるのかなと思っています。

特にこだわりが強い人ほど、袖丈や着丈、シルエットやエイジングなどにこだわりと信念があるので、革ジャン自体に、その人の人となりが顕著に出ているのかなと思います。

僕は街中で革ジャンを着ている人を見ると、「アメジャンを着ている人はアメカジテイストのものが好きなのかな」「ロンジャンを着ている人はパンクが好きなのかな」「スッキリ目のシングル襟を着ているな。この辺のブランドが好きなのかな」など街中を見ても推測がなんとなく立ってきますし、勝手にどんな革ジャンが合いそうかななどと考えたりします。

特にここ2−3年前くらいから、自分から周りの友人や知り合いに色んな形やブランドの革ジャンを見せて、どんなものを選ぶのかで好みや性格を勝手に推察しています。

ちなみに、これは僕の中で“革ジャン診断”と勝手に呼んでいますが、他のコンテンツに置き換えてやってみると意外に面白いので、これを読んでいる方も是非一度やってみてはいかがでしょうか。

 

2.迷信?儀式?作法?

先ほど上で書いたこだわりとはまた違い、革ジャンの中でも作法というか儀式みたいなものは存在します。

たとえば”革ジャン体操”や”水漬けです。

革ジャンは大体のものが硬いが故に他の服と違い慣れていくまでに時間が多少かかります。

普通に着ていきながらエイジングしていくのと楽しみの醍醐味ですが、明らかに硬かったり、着づらさをどうにかするために出てきたのがこの革ジャン体操や水漬けです。

某雑誌では実際に記事として乗っているくらいですし、「革ジャン 硬い」で調べると出てくるくらい界隈の中では割と知られているワードであります。

体操は購入後に、実際に着ながら体を動かしたり、水漬けも湯船に水を張って革ジャンを浸した後にそのまま着込むと、自分の体にフィットし、より着やすく楽しめると言われています。

野球をやっていたことのある人は見覚えがあるかもしれませんが、グローブを買った後や使用後にボールを入れて紐やバンドを巻いたりして型をつけたりしますよね。

あれとほぼ同義だと思ってもらえると早いと思います。

僕も実際に体操や水に漬けたりなどはやりますが、こういう一手間を入れるかどうかって、意味の有無に関わらず、作法というか儀式的なものを自分自身で体感しながら楽しんだりもできますし、そのモノ自体にも愛着が湧いてくる気がします。

こういう作法や儀式って革ジャンというコンテンツを着るためだけではなく、どう着ていくかを自分のマイスタイルとして持てるところが個人的にはかなり好きです。

 

3.第2の皮膚?

最後に一つどうしても言いたいのが、革ジャンは第二の皮膚ということです。

何を言っているんだ?と思われがちですが、僕自身は革ジャンは第二の皮膚だとかってにおもむています。脱ぎ着できる皮膚と言い換えても良いかもしれません。

革ジャンのみならず、革というのは可塑性というものがあります。可塑性とは、固体に力を加えて弾性限界を越える変形を与えたとき、力を取り去っても歪(ひず)みがそのまま残る性質のことです。

革ジャンももちろん革でできているので、可塑性によって断案自分の体にフィットしていきます。

特に、一日ずっと脱がずに朝から夜まで着ていると革に熱が伝わり自分の体に合わせて形状ができてきます。

当然革ジャンは硬くて動き辛いですし、透過性もないので熱がこもりやすいですし、朝と夜の温度差が激しい時は体温調整にも絶対向いていません。

ましてや1日中着ていると肩も凝りますし、上半身もバキバキになります。

ですが、丸1日着て夜帰る時になると不思議と「あれ、なんかすごく”一体化している”な」と感じることがあります。

ほんとに同調しているというか、ほとんど一体化しているような感覚で、朝着た感触なんてものは遠い昔の記憶に感じられます。

また翌日着たり触ったりすると、「あれ、こんなに硬かったっけ」などと思ったりもしますが、確かに”今一体化しているな”と感じる場面はありますし、また今日も着ていくかという気持ちにもなります。

これがまさに”第2の皮膚”と言っても過言ではないと考えています。

衣服自体を第2の皮膚と捉えるメディア論や概念として捉えている哲学的な意味ではなく、本当に自分自身の身体と密着して、コンディションなどで一体化していくところが正真正銘に”第2”の皮膚だと僕個人は着ていて思いますし、新たに提唱しても良いのではとまで考えています。

ちなみに僕は革ジャンを着ていると体が凝りすぎて心配になったため、革ジャンを着ない選択肢よりも、自分自身が革ジャンを着られる身体にするためにジムに行っていました)

 

vol.2はここまでとなります。

ノリにノッてvol.2まで書きましたが、まだ少し書き足りないこともあるので、vol.3に続けられればと思います。

齋藤治郎

DESIGNER

大学で都市開発を学び、在学中の留学やインターンでデザインを習得。好きなものは革ジャンと甘いもの。将来の目標は革ジャンを作ること。

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