Dynamite Brothers Syndicateでは、これまでジュリークのさまざまなクリエイティブを
お手伝いさせていただき、ブランディングでは実際にオーストラリアのオーガニック認証農園を訪れ、
そのものづくりの思想にも触れてきました。
先日はそんなご縁から、2026年7月2日に開催されたジュリークの新製品発表会へお邪魔させていただき、
今回は、ジュリークの発表会で感じた「ローズの香り」の体験から、
「ブランドらしさ」はどのようにつくられるのかを、考えてみたいと思います。
今回発表されたのは、2025年の創業40周年を機に誕生した
新ローズ「インテンスローズ」と、ブランドを象徴する「ジュリークローズ」を
配合した新しいスキンケアライン。
植物の力とサイエンスを融合させ、
本来のうるおいを「保ち・めぐらせ・守る」というサイクルによって、
120時間続く保湿力を実現したシリーズです。
実際にテクスチャーを体験すると、
「保湿=クリームを重ねる」という従来のイメージとは異なり、
肌そのもののコンディショニング力を引き出すような印象を受けました。
発表会の会場では、ジュリークを象徴する薔薇が、
キービジュアルやフォトスポットに美しくあしらわれ、
自然由来成分100%・自然由来香料100%のローズの香りも体験できました。
その香りは、目に映る景色やブランドの世界観とぴたりと重なり、
発表会で体験した一つひとつの記憶を、より鮮明なものにしていきます!
会場では、ストレスチェッカーシールを使って、
ローズの香りによるストレスホルモン軽減効果を体験するコンテンツも。
実際に、ジュリークのローズの香りを嗅ぐ前と嗅いだ後では、
「ストレス大」→「リラックス」状態に変化していました!!
香りを楽しむだけでなく、その効果を身体で実感できる体験は、とても印象深いものでした。
ここから本題です。
ローズに囲まれた会場…。
この写真を見て、ジュリークのアイテムからはどんな香りがしてくるでしょうか!
みなさん、まだ香りを嗅いでいないのに、
「きっとこんな香りだろう」
と自然に想像できると思います。
ピンクや赤のローズを見る。
「ローズ」と聞くだけで、香りがふわりと漂ってくる気がする。
さらに、その色や香りからは生命力や幸福感、気品まで連想できます。
そして実際に香る、自然由来100%のローズの香りは、
私たちが抱いていたイメージをまったく裏切りません!!!
むしろ、多くの人が知っているはずのローズの香りだからこそ、
その品質の高さによって「やっぱりジュリークのローズはいい」と期待を上回る感動がありました。
展示会でも、「これぞジュリークらしい香りだね」という会話が自然と生まれていて、
ブランドが長年育ててきた「らしさ」が、
香りを通してしっかり共有されていることを実感しました。
このように色・香り・言葉・空間・体験が同じ方向を向いている状態は、
「感覚的一貫性(Sensory Congruency)」と呼ばれています。
全部が一致している。その結果
人は受け取る情報に違和感やズレが少ないほど、
「思っている通り」という安心感を覚え、
その安心感が積み重なることで、自然とブランドへの信頼へとつながっていきます。
感覚的一貫性を感じる場面は、他にもあります!
たとえば、LUSHのお店の前を通ると「あ、LUSHだ」と分かるのも、
ビアードパパを思い浮かべると、あのシュークリームの香りがするのも、
一蘭の色を見ると豚骨ラーメンの口になってしまうのも。
色や空間、記憶、体験を無意識につなぎ合わせて、
「このブランドらしい」と感じているからなのです。
そう考えると、ジュリークはローズという植物を中心に、
色、香り、農園、オーガニックという製法、そして世界観までを、
一つのブランド体験として丁寧に深く設計しているブランドです。
さらに自社農園でオリジナルのローズまで開発。「らしさ」を突き詰めていくところは
お客さんに付加価値として、提供されています!
今の時代、いろいろな媒体や方法で情報を摂取するので、接点が多様化し、
「これをすれば正解」という明確なお手本を見つけにくいです…。
そんななか、人の共通認識から、「らしさ」を熟成させていくのはとっても難しい気がします。
だからこそ、ブランドごとの「らしさ」を丁寧に積み重ね、
一貫した体験として届けることが以前にも増して重要になっているのだと感じました。
大胆に生まれ変わる、新しさを追い求めるリブランディングも一つの方法ですが、
「思っていた通り、それ以上だった」と感じてもらえる価値を磨き続けることも、
同じくらい難しく、そして強いブランドのあり方だと実感しました。
今井 萌々子
PROJECT MANAGER
大学で映像表現を学び、実務ではグラフィックやWebデザインに携わる。 アパレル会社では、EC運営を通じてブランドディレクションや企画、撮影を担当。 トレンドを敏感にとらえ、運営と制作の両面で培った経験を活かした進行を目指している。
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