ART DIRECTION GRAPHIC LOGO PACKAGE
和菓子の新しい楽しみ方を提案する「鶴屋吉信 IRODORI」から、新感覚スイーツ「のむわらび」が登場。そのパッケージやキービジュアルのデザインを手がけました。老舗和菓子店、鶴屋吉信の人気銘菓「本蕨(ほんわらび)」を新形態にしたこの商品は、伝統的な和菓子によく使われる蕨を気軽に楽しめるのが特徴。そんな未知の食体験を実現するため、パッケージはパウチ型で、片手で飲めるサイズに。独特の食感を味わえるように、大きめの口栓を採用しています。
初めて商品を見かけた人が想像を掻き立てられる。そんな佇まいを目指し、パッケージはあえて中身が見えない仕様に。要素は、2種類の味の違いを表し、IRODORIの他の商品との統一感を生む幾何学模様のみ。それ以外に情報を載せず、余白を多く取ることで期待感を煽りました。さらに店頭ポスターでは、口にした瞬間から喉もとを通るまでに“ちゅるり”“ごくり”“さらり”と、なめらかに変化する独特の食感を言葉で伝え、ここでも見た人の想像を掻き立てました。
蕨を気軽に楽しむスタイルを浸透させるため、利用シーンも念頭に置いてパッケージをデザインしました。余白を多く取りながらも、若年層が思わず手に取りたくなり、手にして可愛く映るようポップな印象に。外出中に片手で飲めるサイズにして、SNSでの拡散も狙っています。また、今後ギフト用にセット販売するのを見据え、ポスト投函可能な箱に収まるサイズも意識しました。ポスターでは「本蕨」を大胆に配置して新形態登場を印象づけ、浸透への橋渡しをしています。
CLIENT: Tsuruya Yoshinobu
CREATIVE DIRECTOR: Takahito Noguchi
ART DIRECTOR & DESIGNER: Mai Kurihara, Kyoko Yamakoshi
PROJECT MANAGER: Kozue Takahashi