私はこれまで、DBSのPRでSNSにあまり力を入れてきませんでした。
デザインやブランディングはBtoBの仕事です。多くの人に名前を知ってもらうより、
DBSを必要としている人に、何を考え、何ができる会社なのかを深く理解してもらうことのほうが大切だと考えてきました。
だから発信の軸は、オウンドメディアとニュースレター「Dynamite Letter」。
顔を思い浮かべられる相手に向けて、DBSがいま考えていることを届けてきました。
その姿勢が、50%近いニュースレターの開封率につながっています。
ずっと大事にしてきたのは、100人のフォロワーより、1人のクライアントです。
たくさんの人に知られることよりも、ひとりの担当者に仕事を理解してもらい、そこから一緒に何かをつくっていく。
そのほうが、私には自然でした。
DBSは、流行に背を向けてきたわけではありません。
ウェビナーやポッドキャスト、noteも、これまでやってきました。
新しい手段は、まず試してみる。そのうえで、何が届くのかを確かめてきました。
SNSで簡単に発信できる時代に、丁寧にニュースレターをつくる。
効率を求められる時代に、手間をかけて印刷物のタブロイド「HOT DYNAMITE」をつくる。
AIで、画像も記事も簡単に生み出せる時代に、短い言葉で考えを伝えるXをいまさら始める。
どれも、その時に伝えたいことを、届けたい人に届ける方法を選んだ結果です。
新しいメディアや、AI・効率化といった時代の流れに、そのまま乗るだけでは、
DBSが何を大切にしてきたのかが見えなくなる気がします。
AIも積極的に使うし、あえてフィジカルも大事にします。
必要なものは取り入れながら、少し立ち止まる。何を選び、どう判断するのか。
そこに、DBSらしさが滲み出ると思っています。
AIの文脈では、「AIっぽい」という言葉をよく耳にします。
確かに、AIっぽいビジュアルは存在します。
ただ、それの何が良くて、何が足りないのか。どうすればもっと良くなるのか。
そこまで踏み込んだ声は、あまり聞きません。いつの間にか、AIを使ったかどうかが話の中心になり、
そのものが本当に良いのかという本質に、目が向けられなくなっているように感じます。
大事なのは、AIを使うかどうかではなく、何に価値があると判断し、どう表現するかです。
完成したビジュアルだけでは伝わらないことがあります。
その裏側で、何に価値を見出したのか。
なぜそれを選んだのか。
どう判断したのか。
DBSは、そうした考え方も、HPのデザインページやブログ、ニュースレターを通して言葉にしてきました。
AIによって「つくること」が簡単になるほど、その前にある判断や視点には、
これまで以上に意味が出てくるのかもしれません。
AI時代に、タブロイドをつくり、いまさらXを始める。それも私なりの判断のひとつです。
媒体が変わっても、届けたい人も、届けたいものも変わりません。
目指すのは、フォロワーを増やすことではなく、まだ出会っていない「1人」に、DBSの視点を届けること。
ブログやニュースレターは、DBSを知ってくれている人に、考えをじっくり届ける場所。
Xは、日々考えていることをその時の温度のまま、まだ知らない人にも届けられる新しい入口です。
身の回りのモノやコトを、DBSならどう見るのか。
何に価値を感じ、何を面白いと思うのか。
そんな視点が、デザインやブランディングについて考えている誰かに届けばいい。
無理のないペースで、続けてみようと思います。
よければ、覗いてみてください。
公式X:@DBS_uemura