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ドレスコード3.0

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2023.7.6

少し前、コロナも少し落ち着いていた頃、外食する機会がありました。土日に近所にあるお好み焼き屋さんに家族で行く時は短パン、Tシャツにビーサンとかなりカジュアルなスタイル。先日、最寄駅にあるイタリアンにその格好で行こうとしましたが、近所 + お好み焼き屋 = ラフなスタイルでOK  一方、自由が丘 + イタリアン = スマートカジュアルの方が良いのだろうと思いました。

snsで友人が夫婦で京都旅行を楽しむ様子を見ると、日中はお寺や美術館を楽しみ、夜は夫婦でお色直しをしてディナーに出かけていました。
後からその友人に聞くと一泊旅行でも大きなラゲッジバックで行くそう。
私はなるべく荷物をコンパクトにしたい派なので、旅先には必要最低限しか持っていかないようにしているのですが、ドレスコードを楽しんでいる様子を少し羨ましく思いました。

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私も友人を見習って次回は大きなラゲッジバックで行こうと思います!

 

話しに花が咲く服装選び

私は普段スーツで仕事している人がほぼいない業界なこともあり、基本的に普段もカジュアルな服装です。一応カジュアルなりのマイルールはあります。例えば、
ファッション、コスメなどライフスタイル系クライアントにお会いする時は綺麗めカジュアルでありながらアートやロックTシャツを着たり比較的モノトーンでコーディネートしています。
その選択は時に、Tシャツにプリントされてるアーティストやミュージシャンの話しで盛り上がるきっかけになります。
そして全般的にシンプルな白かブルーの清潔感あるシャツを着たり革靴をなるべく履くようにしています。と言いつつ、スニーカーの方が履いてて楽なので、たまにスニーカーにしてしまう時も。
そのスニーカーは知っている人が見ればわかる老舗靴メーカーの定番品なので、時々クライアントから「私もそのメーカー好きです」的な話しに花が咲いたりします。時計と靴を見ればその人の趣味が見えたり、人柄も想像出来るものです。

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昔、娘に何でうちの父親は平日会社行く時はデニムでカジュアルなのに土日にゴルフに行くのはジャケット着てて、なんでよその家と反対なのかと言われたことがありました。
ゴルフ場はドレスコードが厳しいところも多く、ジャケットマストだったりすることによる逆転現象ですね。

世の中のカジュアル化によりスーツの売り上げが年々厳しいと聞きます。ITやベンチャー企業もカジュアル化が加速しているし、温暖化によるクールビズも手伝っているのかもしれません。
私もTPOに合わせジャケットやスーツを着るがとても疲れることがあります。
カジュアルの方が動きやすく快適だから着る機会も増え、慣れてしまっているせいもありますが、実はジャケットやスーツを着るのは嫌いではありません。
背筋が伸びると言うか、所作や言葉遣いや会話なども影響しその場に相応しいものに変化するからです。

お客様と共につくるブランディング

フレンチのグランメゾンにはジャケットがマストなドレスコードがあります。
それはなぜか、お客様もお店の雰囲気を形成している一部として機能するという好循環が生まれるからです。お店はお店だけでは成り立たないと言えます。

昔お茶会に参加した時、お茶を点ててる長い時間正座させられて、足が痺れて、これの何処がおもてなしなんだと思ったことがあります。その後ご縁があり茶道を学ぶ中、一座建立と言う言葉を教わりました。
その言葉に本当のおもてなしの意味があります。
「たった一度の出会い、たった一杯のお茶を出すだけであっても、そのために最高の準備をする。その出会いは、提供される側も客という立場ではなく、お互い尊重しあい、その瞬間を大切なものとして尊重しあう

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もてなす側だけでなく、もてなされる側も大事だと言う事です。

 

街も同様に住む人が街を作っている

中目黒には何故かニットキャップをかぶる若者をよく見かけるし、六本木に住んでいる人の財布にはスタッズがついている人をみます。中野、阿佐ヶ谷は古着率が高い気がするし、東京の中でもさらにそれぞれの地域性が出ているように思う。業界や企業も同様にそれぞれのらしいがあります。
〜らしい、〜らしさが必要だということです。

ファッションはただおしゃれだけではなく、自分を作るモノであり周りに影響するものでもあります。

余談ですが、電車で隣り合わせた革ジャンを着た若者の聴いていた音楽が漏れ聞こえたが、なんとクラシックだ!革ジャンならロックなイメージを覆されると逆に興味が湧きました。
新しい時代にふさわしいドレスコードではなく、新しいドレスコードが時代をつくっていくのかもしれませんね。

野口 孝仁

PRESIDENT & CEO / CREATIVE DIRECTOR

1999年、株式会社ダイナマイト・ブラザーズ・シンジケート設立。「ELLE JAPON」「装苑」「GQ JAPAN」「Harper’s BAZAAR日本版」「東京カレンダー」「FRaU」など人気雑誌のアートディレクション、デザインを手がける。現在はエディトリアルデザインで培った思考を活かし、老舗和菓子店やホテル、企業のブランディング、コンサルティングなど積極的に事業展開している。 著書「THINK EDIT 編集思考」(日経BP) 講師宣伝会議「アートディレクション養成講座」「編集物ディレクション講座」「デザインシンキング実践講座」など多数

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