BRANDING / ART DIRECTION / GRAPHIC / LOGO / MOVIE / WEB
はじまりは、星野リゾートの温泉旅館「界」のご当地文化体験プログラム「手業のひととき」のWebサイトリニューアルでした。舞台裏をヒアリングすると、施設スタッフと地域の職人が時間をかけて関係性を築き、文化を次世代に継承していることがわかりました。私たちはそうした活動がもたらす、「手業のひととき」共通の価値を伝えるため、キーメッセージ「日本の文化が、自分の文化になっていく。」を開発。地域性や手業の個性を残しながら、ロゴ、映像、写真、テキスト、Webまで一貫した世界観を構築し、他の体験サービスとの差別化を図りました。ロゴは「継承」を軸にデザインし、職人のこだわりと手仕事に宿る精神性を象徴する「手」の文字を「手業のひととき」の家紋のような佇まいに。その造形に、伝統を守りながら時代に合わせてしなやかに変わり続ける姿勢を表し、全国の異なる手業を代表するアイデンティティとしています。
ファーストビューをはじめ、サイトの重要な部分に登場する映像で目指したのは、客観的なルポではなく、まるで今その場に居合わせているようなリアリティ。できる限り職人の近くにカメラを構え、特別な演出は加えず、日々くり返される所作や、素材の変化、作業場に響く音を主観的な視点で丹念に追い、その場に流れる空気すら感じられる映像に。また、職人だけでなく、その哲学や道具、素材まで紐解き、地域ごとの撮影コンセプトを設定。職人の営みと、手業が生まれた背景、それをお客様へとつなぐ「界」との関係までを一つの物語として捉えました。現場ではコンセプトをもとに、その場を訪れたからこそ発見できた所作や表情、光、音なども柔軟に取り込み撮影。事前に設計した視点と、現場でしか出会えない瞬間、どちらも大切にしながら一つひとつの「手業のひととき」を映像に収めていきました。
申し込みに直結するWebサイトは、施設別だった体験プログラムを内容別に変更し、選びやすさを向上。さらに、情報を効率よく探せるだけでなく、写真や映像、言葉との出会いから、雑誌をめくるようにスクロールしたくなる情報設計に。各プログラムページは、見どころ、「界」×手業のギャラリー、体験記、職人紹介など想像力を掻き立てるコンテンツで構成。体験記は現地取材で従来以上に充実させ、その場で掘り下げた「界」と職人の関係、文化への想いなどは「OUR STORY」として掲載。情報量が多くてもその場に流れる空気を途切れなく感じ、浸れるように、ファーストビューだけでなく読み進める間も映像を背景に薄く流し、後半にも改めて配置。「界」ファンのみならず日本文化に関心を持つ人に向けた世界観を追求し、「手業のひととき」起点で各地の文化へ興味が広がるサイトにリニューアルしました。
CLIENT: Hoshino Resorts
ART DIRECTOR/MOVIE DIRECTOR/WEB DIRECTOR/DESIGNER:Takahiro Hosono
DESIGNER:Megumi Fujiyama, Maki-Kubota
COPY WRITER : Seiji Ishizuka
PROJECT MANAGER: Yutaka Akiyama
VIDEOGRAPHER/PHOTOGRAPHER: Kiichi Fukuda
MOVIE EDITOR: Yujin Miura
WRITER: Yuhi Tanaka(Exwrite.Inc)